5th March 2021

多分お話を作る程には掘り下げ無いけどいつか楽描きのネタくらいにはなるかもしれない吸血鬼パロとはまた別のファンタジーパロのメモ。


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【竜】

針のような山脈の谷に棲む黒い竜。

この地の竜は何かと人間に狙われる種族であり、身を守る為に人が寄り付けないような場所に集落を作って暮らしている。

身を隠す目的で日常的に人に化け、集落の構造も本宅である大きな洞窟を塞ぎ隠すように、簡素だが人間が住むのと同様の住宅をそれぞれの洞窟の前に建て、谷底の岩壁に木造の家が沿うように並び中央が広場になるという独特の外観になっている。

黒い竜はある日山を下りて元の姿のままで狩りをしていたところ、異国の剣士を名乗る人間にお前の血が不老不死の材料になると、全く身に覚えのない噂話の為に傷を負わされ、

住処がバレないように適当に逃げた土地で人の姿に化けて徒歩で谷に帰ろうとした道中の雪山で、あっさりと正体を見破ってきた地精に気まぐれで傷の手当をされた事で惚れ、集落に連れていってしまう。竜族の名前はいずれも古い言葉で、正確な音は同族にしか伝わらないが、地精は自身の耳にそう聞こえたからと黒い竜をキバナと呼んでいる。これは人間が聞いた場合とほぼ同じ音になる。


【水晶】

とある北の地の、地の神と氷の精の子、地の精。

父である地の神は大地そのもので山岳地帯なのでその姿はほぼ山、人の姿で顕現も出来るらしいが見た事があるものは神ですらほとんどいない。

父なる山の中腹にある洞穴を母なる氷の精が氷で埋め、それが結晶化して生まれた。普段は近隣の村人と似た服装をした普通の人間の姿に見えるが魔力が高まると氷霧に似た白い炎を纏い、怒ると髪が炎が波打つように逆立つ。

白い炎は時折微細な結晶の粒が混じりダイヤモンドダストのようになるが発生原因は本人も知らない。母の氷を発生させる力の遺伝か、魔力で結晶を生成する能力(ヴァルキリープロファイルの歴代主人公の能力みたいなやつ)を持ち、傷を結晶化させ止血、体力消耗を停止させる効果もある。喧嘩した相手の私物を結晶コーティングして、謝るまで使えなくするなど厄介な使い方もする。

ひょんな事から竜に拐われるが、特に気にも留めていない。地精は生まれた時ではなくある程度の年齢を迎えるまで名前を持たないため、水晶は竜が勝手に付けたあだ名である。


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↓結晶を生成する能力の参考例

https://m.youtube.com/watch?v=DdBl0eY8Agk